【順番が逆】「好きを仕事に」より、嫌いを避けるが先【嫌いリスト】

「好きを仕事にしよう」。 いい言葉だけど、順番が全然違うと俺は思ってる。
先にやるべきは、「嫌いを避ける」。 理由を話す。
嫌いなことは、好きなことを腐らせる
どんなに好きな仕事でも、嫌いな要素が2割混ざると、全体がしんどくなる。 逆は起きない。嫌いな仕事に好きが2割あっても、しんどさはほぼ減らない。
嫌いは、好きより強い。 これは根性の問題じゃなく、仕様だと思った方がいい。腐ったみかんと同じで、嫌いは放置すると、好きまで侵食する。
だから「好きを探す」前に、「嫌いを取り除く」。土を整えてから、種をまく。
「好き」は曖昧だけど、「嫌い」は体が知ってる
「好きなことは何?」と聞かれると、答えに詰まる。 でも「嫌いなことは?」なら、すぐ出てこない?
俺はすぐ出た。緊急対応の張り詰めた空気。訴訟の不安を抱えながらの処置。当直で削られる体力。 頭で整理する前に、体が答えを知ってた。動悸と、すくむ足で。
「好き」は経験を積まないと見えてこない曖昧な信号。「嫌い」は今すぐ使える明確な信号。精度が違うものは、精度が高い方から使えばいい。
【実体験】俺は「嫌いリスト」で転科した
実際、俺の転科は「好き」からじゃなく「嫌い」から始まった。
嫌いを正直に書き出す。急性期のバタバタ、訴訟リスク、当直、自分のペースで働けないこと。 リストを裏返すと、条件が浮かび上がる。慢性期、穏やかな空間、自分のペース。 この条件で診療科を絞り直した先に、今の道があった。
「好きだからこの科」じゃない。「嫌いを避けたら、好きが育つ場所だった」。順番は、嫌いが先だった。
【反論に答える】避けるのは甘えじゃない。土作りだ
「嫌いから逃げるなんて、甘えでは?」って声が聞こえてきそうだな。
逆だと思う。嫌いを我慢し続けるのは、努力じゃなくて消耗。 消耗してる人間に、「好き」を見つけて育てる余力なんて残らない。嫌いを避けるのは、好きを育てるための土作りだ。
だから、好きが見つからないと焦ってる人は、今日はこっちをやってほしい。 ——あなたの「嫌いリスト」、書ける?
※働き方の感じ方には個人差があります。心身がつらいときは、無理せず専門家にご相談ください。