物価は上がるのに、なぜ医師(研修医・専攻医)の給料は上がらないのか
最低賃金は、毎年のように上がる。物価も上がる。 なのに——研修医や専攻医の給料は、思ったほど上がらない。むしろ「減った」という話さえ耳にします。
「医者なのに、なんで?」 その違和感を、構造から考えてみます。
まず、その体感は間違っていない
若手医師の給料は、世間の賃上げの波から取り残されがちです。 当直やバイトで"なんとか"上乗せしている人も多い。 「労働時間のわりに、薄い」と感じるなら、その感覚はだいたい正しい。
グラフの通り、2022年以降、物価は年2.5〜2.7%上昇。いっぽう診療報酬の"本体"は、プラスでも年0.4〜0.9%にとどまります。 さらに、薬価を含めた全体(ネット改定率)は、2016年以降ずっとマイナスが続いています。 病院に入るお金が物価ほど増えないなら、人件費——とくに若手の待遇に余裕が生まれにくいのは、自然な帰結です。
なぜ上がりにくいのか(構造)
ざっくり言うと、病院の収入の大半は診療報酬で決まります。 診療報酬は、国が決める"公定価格"。病院がどれだけ頑張っても、勝手に値上げはできません。
そしてその診療報酬は、改定のたびに厳しくなる場面も多い。 すると——病院経営が圧迫され、人件費、とくに立場の弱い若手の待遇に皺寄せが来やすくなります。
加えて、コストカットの流れで、地域や病院によっては——
- 専攻医の採用人数が絞られる
- 外勤(バイト)が減らされる/条件が変わる
といった動きも起きています(すべての病院ではありませんが、ゼロでもない)。
つまり、待っていても上がりにくい
ここで大事なのは、犯人探しではなく 「だから、どうするか」 です。 構造的に上がりにくいなら、収入を"自分で"動かすしかない。
- 外勤・スポットを賢く使う(知らないと損をする制度もある)
- 働き方・勤務先を選び直す(今見えている以外の選択肢も知る)
- 医業以外の収入の柱も、視野に入れる
「給料が上がらない」とぼやくのと、「構造を知って、自分で動く」のとでは、5年後がまるで違います。
このサイトでやること
当サイトは、その"自分で動く"ための具体——転職・バイト・働き方・お金を、当事者として正直に書いていきます。
給料が上がらないのは、たぶん、あなたのせいじゃない。 でも、動けるのは、あなただけです。
※本記事は一般的な情報・考察です。制度や各病院の状況は異なります。最新の制度はご自身でもご確認ください。