考え方

【科選びで迷ったら】俺が必ず聞く、たった1つの質問【地味な火曜日】

written by じん
【科選びで迷ったら】俺が必ず聞く、たった1つの質問【地味な火曜日】

「循環器か呼吸器で迷ってて」「麻酔科も気になってるんですが」。 進路の相談を受けた時、俺が聞くことは、実は1つしかない。

「その科に進んだ"なんでもない平日の火曜日"を、具体的に描ける?」

憧れは"イベント"でできて、現実は"平日"でできている

手術室の無影灯

科に憧れる時、頭に浮かんでるのはたいてい"イベント"だ。 カテーテルが通った瞬間。難しい症例を診断した瞬間。オペが無事に終わった瞬間。ドラマで流れるシーンと同じ、ハイライト集。

でも実際の毎日は、ハイライトじゃない。 カルテ。サマリー。書類。コール。カンファの準備。人生の9割は、誰にも見られてない地味な作業でできてる。

イベントで選んで平日に病む。これが進路選びの、いちばんよくある事故だと思う。

【安心しろ】描けないのは、材料が足りないだけ

霧で先が見えない道

で、「火曜日を描いて」と言われて、描けない人が多い。 それは別に、考えが浅いんじゃない。その科の"平日"を見たことがないから描けない。当然のこと。

ローテで見た風景は、お客さん向けの顔だったりする。本当の火曜日は、その科の医師の生活の中にしかない。

だから、描けないなら考え込むんじゃなくて、材料を取りに行く。 その科の先生に「先生の普通の1週間、教えてください」と聞く。見学に行くなら、派手な処置の日じゃなく、何もない日を見せてもらう。俺は休職中、全国の医師に会いに行って、この"火曜日収集"をやった。

派手な1日じゃなく、機嫌よく過ごせる毎日で選ぶ

窓際の穏やかな診察室

最終判断の基準は、シンプルでいい。

「どっちの火曜日なら、俺は機嫌よく過ごせるか」。

年収・ブランド・親の期待・「すごいと言われるか」——イベント側の条件はいったん横に置く。 朝起きて、出勤して、診療して、帰る。その繰り返しを5年やった時に、すり減ってないのはどっちの自分か。

俺はこれを前の科の時に問わずに選んで、体で答え合わせをすることになった。だからこそ言える。派手な1日より、機嫌のいい毎日

【結論】今週、聞きに行け

コーヒーを挟んで話す二人

迷ってる科があるなら、今週やることは1つ。 その科の先生をつかまえて、こう聞く。「先生の、なんでもない普通の1週間って、どんな感じですか」。

たった1つの質問で、パンフレットには載ってない"火曜日"が見えてくる。 あなたが迷ってるその科の火曜日、描ける?


※進路の感じ方・適性は人それぞれです。本記事は個人的見解です。

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